混乱と反省の日々

アクセスカウンタ

zoom RSS 我は求め訴えたり

<<   作成日時 : 2005/03/11 08:15   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 3

古今東西の呪術やおまじない関係の資料をひもとくと、「人を呼び戻す術」とか、「人を足止めさせる術」というのがとても多い。現在のように携帯電話など無い時代には、そうしたことも神秘的な術に頼ることが多かったのであろう。

人を呼び戻す、あるいは足止めさせるにはいろいろな方法があるが、ひとつの方法を考えてみた。ターゲットの人物に情報を流す。それは、
「多摩のいずみが急死した」
「おいしい干物が手に入った」
さて、どちらの情報が人を動かすことができるか。
答えは簡単。「干物が入った」のほうである。これには毛ほどの疑いも無い。

これが「干物」というところがミソである。「ウイスキー」だったら、保存がきくので急ぐことはない。「刺身」だったら、戻るまでに鮮度が落ちておいしくない。最悪、腐ってしまうから、誰しも早々にあきらめる。時間を考えると、「干物」がちょうどよい。

だが、死んだ者は、もう生き返ることは無い。ならば、慌てて戻る必要も無い。自分の用事をすべて済ませてから、あたかも万事を投げ打って駆けつけたかのように振る舞い、墓前なり仏壇の前なりにひれ伏して、「ああ、急いだのに間に合わなかった」などと、さも嘆く振りをすればそれでカッコがつく。

世の中には、この手の連中が非常に多い。その人が生きているうちには、何一つすることも無く、電話や手紙、メールすら送ったりしないクセに、いざ死んだなどというと葬式などに駆けつけ、「悲しくてやりきれない」とか「胸に穴が空いたみたいだ」などと、とってつけたような文句を吐く。

もっとひどいのは、借金苦で自殺したりしたような人の葬式などに現れ、「ひと言ボクに相談してくれれば良かったのに」などと、白々しいことをいうヤツである。
私の経験では、そういう連中というのは、困った人が相談しても、100パーセント何もしてくれない人種である。そして、死者をダシにして、あたかも自分を善人のように装いたがる。醜悪なことこの上ない。

醜悪ではあるが、人はしばしば、こういう手口に騙されやすい。だから、世の人たちよ、お気をつけあれ。死者を利用して、自分の見栄や利益にしようとする者の多いことを。

ちなみに私は、死んでから何かしてもらいたいとは思わない。墓石などいらない。アイスキャンディーの棒で十分だ。妻にそう告げたら、「じゃあ、『ガリガリ君』か『ホームランバー』の棒でいいね」と言っていた。よくできた妻で、私はうれしい。花も供え物もいらない。余計なことに使う金があったら、みんなでうまいものでも食べてもらったほうが、どれだけよいだろうか。

42歳ともなると、自分が死ぬということについても考えておかなくてはなるまい。それは必要なことだと、私は信じて疑わない。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
すごく共感できるお話です。
去年、同じ本の制作にかかわっていた同年代の知人が急死しました。葬儀は「故人の遺志で香典は受け取りません」というもので、みんな持参したのに一切受け取ってもらえませんでした。死んでまでカッコイイ人だと思いました。

私はその日暮らしタイプで貯金などできない性格なのですが、自分の人生の後始末ぐらいは自分でできる金は残そうと思うようになりました(葬儀はしなくても火葬代とかけっこうかかりそうですよね)。
tan
2005/03/11 10:09
痴呆が進んでいる祖母は、すでに利用されています。
無一文じゃないかなあ。

アイスの棒は、当たりをぜひ使ってください。
mort_a_credit
2005/03/11 12:04
>tanさん
恐縮であります。カッコいい生き方をした人は、亡くなってもカッコいいものなのでしょう。
>火葬代
自治体から出る助成金とかで、何とかなると思いますよ。
私は低額の掛け捨て保険に入っていますので、それでどうにかしようと思っています。多分、あまると思います。


>mort_a_creditさん
コメントありがとうございます。
人の命が打算にばかり利用される状況を見ると、先進国だの21世紀だのと威張ってみても、所詮はゴーゴリの『死せる魂』と何一つ変わっていないのが現状ではないのかと思ってしまいます。
>アイスの棒は当たりを
それはもったいないというものです。当たり棒は、是非子供たちに。私の墓標など、ハズレ棒で十分であります。
それから、木製のアイスのスプーンもいいですね。あのデザイン、なかなか好きです。
多摩のいずみ 
2005/03/11 20:42

コメントする help

ニックネーム
本 文
我は求め訴えたり 混乱と反省の日々/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる