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help リーダーに追加 RSS 原稿料について

<<   作成日時 : 2008/07/08 15:27   >>

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物価の値上がりがとまらない。貧乏生活のノウハウはいくつか心得ている小人であるが、さすがに光熱費や教育費などの固定費を多く抱える身では、この社会傾向は身に重くのしかかる。とくに、原稿料が安いという日本の現状では、かなり状況は厳しい。

原稿料については、尊敬するライター、松沢呉一さんが明快な意見を述べられている。

http://www.pot.co.jp/matsukuro/archives/2008/07/01/%e3%81%8a%e9%83%a8%e5%b1%8b1561%e5%87%ba%e7%89%88%e7%95%8c%e5%b4%a9%e5%a3%8a%e3%81%af%e6%ad%a2%e3%82%81%e3%82%89%e3%82%8c%e3%81%aa%e3%81%84%e3%81%8c%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ab%e3%80%8010/#more-604

私の経験では、原稿料というものは一概に値段というものを決められない性質のものである。肉や魚のように、分量では直ちに決定できないものである。だから、世間で言う「ペラ(原稿用紙)1枚でいくら」というものは、あくまで目安、または実情のわずかな一例にすぎない。まして、「原稿用紙1枚5000円が相場」などというのは、何の根拠もない迷信、経験の浅い者による共同幻想、出版界の都市伝説でしかない。

原稿料というものは、その実際は実にさまざまである。確かに、雑誌などではペラ1枚あたり3000円〜5000円程度をつけてくれる媒体や編集部は少なくない。だが、それは取材原稿などを例にした場合である。エッセイやコラムなどは、もっと安い場合が多い。だが、それではエッセイやコラムが概して原稿料が安いかというと、そう断言はできない。かつて、コラムの連載の仕事をもらっていたことがあるが、そのときは500字のコラムの原稿料が1万円だった。ペラ1枚ちょっとで1万円は、かなり割りのよい仕事である。

しかし、最近では雑誌やムックでは、ペラ換算ではなくページ換算で原稿料を算出するケースが多い。雑誌やムックなどでは、デザインや企画によってページあたりの文字数が大幅に差が出る。すると、ペラ1枚7000円以上という場合もあれば、逆に2000円程度というケースも出てくる。

単行本となるとまた話が別である。単行本の場合には、書き手の報酬は買取と印税があるが、高めの金額をもらえる買取の場合でも、200ページ超の本でも50万円程度というケースがざらである。高くともせいぜい100万円程度であろう。だが、200ページの本を書いて100万円もらっても、原稿料に換算すれば1枚当たりせいぜい2000円から3000円程度である。

さらに、マンガ原作などとなると、これがもっと安くなる。マンガの原作もスタイルはまちまちで、ネームに多少の説明を加えた程度のものもあるが、なかには詳細な描写が必要とされるものもある。小人のケースでは、ペラ80枚以上書いて4万円位という例もあった。

ただし、以上は職業的なライターの、しかも小人の経験した範囲に過ぎない。経歴の豊かな執筆業の方々なら、もっと多彩なご意見やご経験をお持ちであろう。

そして、小説家や評論家といった、文芸系や学術系の原稿料は、さらに安いと聞く。もう5年ほど前になろうか、ある文芸誌の編集長にインタビューした場合、「作家の先生方の稿料はとても安い」といっていたし、ある評論家の先生などは、「ボクの原稿料なんて、キミの半分以下の、そのまた以下だよ」と笑っていた。もっとも、その評論家の先生は、本業は大学教授なので笑っていられたのかもしれないが。

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